オーガナイザー・担当者:王冠文
中央研究院が推進する東南アジア地域研究プロジェクトとともに、歴史語言研究所の考古学チームは、東南アジアの考古学研究を発展させ、台湾考古学の研究範囲を広げ、様々な研究課題に取り組んできました。既に大量の基本資料が収集され、目録が編成されています。「台湾と東南アジアの関係」という研究テーマにおいて、異なる研究手法、そして様々な地域から検討を行うことにより、最終的に研究課題が統合的なものとなることを目標としています。
本研究室の研究範囲は、台湾及び東南アジアの考古学に焦点を当てつつ、その周辺地域にまで及びます。主な研究テーマとして、地域の先史文化における時空間的フレームワークの構築とその充実、先史時代の人々の生活様式の再現、先史時代の考古学からオーラルヒストリーの研究、台湾の歴史考古学と現代の社会問題、原住民族史の研究と文化財の保存と維持などがあります。こうしたテーマは、台湾における人類活動史の構築をめぐり、考古学研究とその他の研究分野をつなげ、台湾の人類活動史の視野を広げるものであります。
本研究室は、こうした目標の下、遺跡から出土した文物や文献のデーターベースの構築を進めており、研究チームだけでなく、国内外の関連の学術機関とも提携し共有・活用していくことを目指しています。