黄彰健院士(1919-2009)は、本所の助手、助研究員、副研究員、専任研究員、通信研究員、客員研究員を歴任しました。
同氏の生涯における重要な学術研究成果として、漢籍考訂、学術思想史、明清史研究などがあり、その著作として、『明実録校勘記』などの著書11点、論文約100篇があります。同氏は1982年に中央研究院院士に選出されました。
黄彰健氏の生涯における学術的貢献を記念するため、同氏の家族により、2010年から本所に「黄彰健院士学術研究奨学金」制度が設立されました。国内の大学に在学中で中華民国籍を持ち、中国上古史、宋明文化思想、清末民初の歴史に関する研究分野を志す、修士および博士の大学院生を優先対象として支給されます。現在、毎年定員3名に対し、一人につき奨学金2500アメリカドルが支給されています。