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研究グループ

明清档案研究グループ

オーガナイザー・担当者:陳熙遠

本所が所蔵する清朝の「内閣大庫檔案」は、各文書およそ31万点があります。この中には、詔令、題奏、移会、賀表、三法司案巻、実録稿本、また各種の黄冊、簿冊、内閣各庁房処や修書各館の檔案、試題、試巻などが含まれます。これらは、明清時代の政治制度・社会・経済・軍事・法律の研究において、貴重な資料です。当室の資料は、元々清朝末期に文書倉庫が壊れた際に持ち出され、持ち主が転々と変わりました。最終的には、本所の創立者である傅斯年氏、および陳寅恪氏の努力によって、相当な金額で購入され、本所の所蔵となりました。

1930年より、本所においてこの檔案の整理作業が始まり、1975年までに、『明清史料』十編と『明清檔案存真選輯』三集が出版されました。採録された文書は、8000点余りにのぼります。現在も続けられている「内閣大庫明清檔案整理研究プロジェクト」は、1981年から始まりました。整理作業の流れとしては、虫の駆除や埃取り、破損した文書の修復、番号付けと登録、複本の作成、原本の密封と保存、目録作成、複製本の出版などがあります。1995年の年初からは、アーカイブ管理を徹底するために、整理の手続きが微調整され、番号付けの後、コンピューター登録作業も開始されました。1996年からは、複本のコピー作業が廃止され、その代わりに、画像スキャンと、ファイルのディスク保存作業が始まりました。2000年からは、国家デジタルコレクションプロジェクトに合わせて、人名と地名の典拠データの提供を始め、アーカイブ検索の正確性を高めています。

現在までの作業によって、当室で登録が完了した檔案は、合計27万点で、その内要旨の付けられたものが17万4千点余り、デジタル化されたものが20万9千点余りとなっています。また、出版された『明清檔案』370冊には、合計5万点余りの文書が含まれます。1997年には、アーカイブの中から台湾関係史料の要旨を集め、台湾大学歴史学科が編集した『台湾史檔案・目録』の第13冊として出版されました。現在、全ての要旨とデジタルイメージが、インターネットを通じて検索・閲覧・プリントアウトが可能です。

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